Paper-Chase's Prayer

コンサル&外資系金融での実務経験をもとにビジネス・仕事術系の雑感を書いていきます。

TOEICハイスコア取ったけど英語が話せなくて経歴詐称を疑われた話

■ある面接での屈辱

タイトルのとおり、TOEICで高得点、具体的には900点を超えたことがあります。

それだけ聞けば羨ましいと思うかもしれませんが、そのせいで僕は大変な目にあったことがあります。

900超えたよ、自分すごいじゃん、ということで、履歴書や経歴書でアピールしていたのですが、ある仕事の面接において、面接官から「じゃあ、ちょっとしゃべってみて? テーマは『これまで仕事で最も大変だったこと』でよろしく」と言われました。

しゃべってみるとしどろもどろです。上手く単語が出てきません。文法や構成もぐちゃぐちゃ。

なんとかしゃべり終えたとき、面接官が言いました。

 

「君、このTOIECの点数、ウソついてるでしょ? 正直に言ったほうがいいよ?」

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それからというもの、僕は本当に経歴詐称するようになりました。すなわち、仕事などで「TOEICどれくらい?」と聞かれたら「まあ、700点くらいですかね」と逆サバを読むようにしているのです。

そうでないと過剰に期待され、そしてその後にやってくるであろう落胆に、耐えられないからです。


TOEICに合う人・合わない人

いまさらですが、TOEICは「読む・聴く」のみを測る試験です。「話す・書く」の実力は測れません(TOEIC SWというテストは別に用意されていますが)。それでも多くの企業でTOEICを重視しているのは、それがある程度「話す・書く」にも相関がある、つまり「聴く読むがある程度できるなら、話す書くもそれなりにできるだろう」と捉えているからなのかもしれません。実際、TOEICがハイスコアでペラペラな人はたくさんいます。

しかし、私のように相関していない人もいるようです。TOEIC未経験の方や初心者からしてみれば、TOEIC900点=ネイティブ級、くらいに映るかもしれませんが、実際には私みたいにボロボロな人もいます。

TOEIC900点取ればペラペラになれる!僕もネイティブの仲間入り! そんな風に考えて時期が僕にもありました。しかし、実際には何も変わりませんでした。

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じゃあなぜ相関する人としない人がいるのかというと、私にもよく分かりません。適性やセンスの問題なのかもしれませんし、単純に学習不足なのかもしれません。たとえば私の受けた大学は長文読解一辺倒であり、リスニングも英作文もなかったので「読む」に偏って勉強してきており、アウトプット(話す、書く)の習慣が圧倒的に足りなかったのかもしれません。

(ちなみに「瞬間英作文」(後述)という本を使って3ヶ月ほど練習したところ、たしかにスピーキング力の改善を感じました。少なくとも学習で伸びる余地はあるようです)

 

皆様は、相関する人・しない人のどちらでしょうか。もし後者だとしたら、もしTOEICの点数が伸びても私のように経歴詐称を疑われたり、仕事で「TOEICのスコアはいいのに…ガッカリ」と言われるかもしれません。

(ちょっとマトリックスに整理してみました)

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■今年の目標はVERSANT 60点

さて、私はTOEICを目標にするのを止め、今はVERSANTという試験を目標にしています。

www.versant.jp

 

私も最近まで知らなかったのですが、このような試験です。

  • 電話やネットを使っていつでも受験できる
  • 約20分間。聞こえてくる設問に口頭で答える
  • 答えた内容がコンピューターで評価される
  • つまり、リスニングやスピーキング力、発音力といった総合的な英語力が必要
  • 楽天などでも導入されているらしい
  • 受験料5400円

(参考)楽天で導入

toyokeizai.net

これを知ったきっかけは、昨年10月にとある英語スクールに入ったことでした。TOKKUN English というところで、英語版ライザップのようなハードコア系コーチングサービスです。

www.tokkun-english.com

ここでの学習体験談もいずれ書きたいと思いますが、入学時に受験したVERSANTは42点(目安=「基本的な情報(仕事や経歴、家族、余暇など)について述べることができる」)でした。それが約1ヶ月後に47点、2ヶ月後の卒業時に49点になりました(目安=「身近な事柄において伝えたいことの要点を包括的に述べることができる」)。

満点が80点であり、1ヶ月勉強して1点伸びるかどうか、というものらしいので、2ヶ月で7点伸びたのはかなりよい部類だと思います(TOEICとは性質が全然別の試験ですがあえて換算すれば100点アップくらいには相当するかなと思います)。

実際、最初の受験では「それ、本当に英語?」と思うくらいに聞かれていることがわからない設問も複数あったのですが、卒業時の受験では、明らかに聞き取れる単語や文章が増えていました。自分のスピーキングも滑らかになっているのを感じました。

これを60点を取れば海外での会議で困らないレベル、とのことなので、今年はそこを目標にしようと思っています。英語塾でのアドバイスを受けて、今はこんな教材を使っています。課題は人それぞれだと思いますが、ご参考まで。

 

【リスニング力】
シャドーイングTED動画を用いて)

・英語耳

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・モゴモゴバスターズ(また別の記事で紹介したいですが、これは本当に良いです。TOEICなどのきれいな英語は聞き取れるけど洋画などはまるでダメという方向け)

www.mogomogobuster.com

・リーディング(TOIEC問題集やラダーシリーズ等いろいろ)

 

【スピーキング力】
・瞬間英作文

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【実践】
・レアジョブ

www.rarejob.com

・会社の会議(通訳がいるがなるべく英語を使う)
・外国人観光客のボランティアガイド(2月からやる予定)

 


どさくさ紛れに自著の宣伝。

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paperchase.hatenablog.com